


<opening..>
こんにちは。
今年56歳 犬好き初心者ベーシスト mitsuru.. です。
本日も<wonderful wonder words>にお越しいただきありがとうございます。
さて、今回も前回に引き続き
SOUTHERN ALL STARS -Special Program- の後半
『SOUTHERN ALL STARS ALBUM MY BEST 10』をお届けします!!
後半の今回はサザンオールスターズの全オリジナルアルバム16作品の内のMY BEST10を私の超個人的な分析と解説でお届けする内容とおります。
前半では年表:『SOUTHERN ALL STARS Album/single HISTORY』によって
サザンオールスターズのアルバムの特徴であるシングルとの関係性を確認しました。
全アルバムを改めて聴き直した感想は、やはりいいアルバムとは、
耳馴染のある先行シングの強みだけではなく、その他のアルバム曲とアルバム曲とが手を取り合って独特の色合いや個性を強く豊かなものとしている作品であると感じました。
収録曲の絶妙な流れや楽曲同士がそれぞれに影響を与えながら一筋の道筋を照らし進んで行くが如くはまさにアルバムにしかできない業です。
そんな名盤がサザンには数多く存在します。
<introduction..>
ランキングに入る前に、これまでのサザンオールスターズのオリジナルアルバム全16作品をご案内します。
No. | Title | release |
1st | 『熱い胸騒ぎ』 | 1978.08.25 |
2nd | 『10ナンバーズ・からっと』 | 1979.04.05 |
3rd | 『タイニイ・バブルス』 | 1980.03.21 |
4th | 『ステレオ太陽族』 | 1981.07.21 |
5th | 『NUDE MAN』 | 1982.07.21 |
6th | 『綺麗』 | 1983.07.05 |
7th | 『人気者で行こう』 | 1984.07.07 |
8th | 『KAMAKURA』 | 1985.09.14 |
9th | 『Southern All Stars』 | 1990.01.13 |
10th | 『稲村ジェーン』 | 1990.09.01 |
11th | 『世に万葉の花が咲くなり』 | 1992.09.26 |
12th | 『Young Love』 | 1996.07.20 |
13th | 『さくら』 | 1998.10.21 |
14th | 『キラーストリート』 | 2005.10.05 |
15th | 『葡萄』 | 2015.03.31 |
16th | 『THANK YOU SO MUCH』 | 2025.03.19 |
<Ranking>
評価の項目とポイントは以下の通りです。

それでは10位からの発表です!
10位
『タイニイ・バブルス』(3rd/1980.03.21)
10位は1980年代最初のアルバム『タイ二イ・バブルス』。
前年の『いとしのエリー』の大ヒットで正統派ロックバンドとしての国民的認知を獲得し、さらに5thシングル『C調言葉にご用心』というハイクオリティーな傑作を世に放つことによって、一流ミュージシャンとしての地位を確固たるものとしたサザンオールスターズ。
そして年明け1980年代に突入すると同時に、それまでの活動の方向性を見直しさらなるミュージシャンとしてのステージを目指し展開された「FIVE ROCK SHOW」。
テレビ出演を控え月1度のシングルリリースのためのレコーディング中心の活動に舵を切ったその最中にリリースされたのがこの
『タイニイ・バブルス』。
ブルージーで哀情に満ちた名曲『タバコ・ロードにセクシーばあちゃん』は必聴。
原由子さん初のリードボーカル曲『私はピアノ』で桑田さんのソングライティング力はさらなる飛躍を遂げ、合わせてドラムの松田弘さんリードボーカルのバラードの名曲『松田の子守唄』も相まってアルバムの色彩と奥行きはより深まり、そしてラストでのそれまでのテレビ出演のハードワークの苦悩を吐露した『働けロック・バンド(Workin’ for T.V.)』での桑田さんの哀愁
に満ちたボーカルは胸を震わせる凄みを感じさせました。
本当にいいアルバムです。



9位
『稲村ジェーン』(10th/1990.09.01)
9位は1990年に公開された桑田佳祐初監督映画『稲村ジェーン』のサウンドトラック『稲村ジェーン』。
映画の観客のカップルがちょいちょい会話を挟みながら展開して行く様は大変微笑ましく映画のシーンの音声も相まって臨場感あふれ
る創りとなっています。
スペイン語を歌詞とする『稲村ジェーン』はアコースティック情緒溢れる快作であり、映画の主題歌『真夏の果実』はサザンいやJPOP史上最も愛されるバラードとなり、また『希望の轍』もライブでの超定番曲になるなど楽曲の威力は並大抵ではなく、それら新曲と前作
『Southern All Stars』からの楽曲とカバー曲も含めたラインナップはまさに果汁たっぷりの充実感の極みです。
今作からのプロデューサーの小林武史さん、サザンサウンドをより一層ハイクオリティーにするアレンジはまさに魔法のようです。



8位
『さくら』(13th/1998.10.21)
8位は1990年代最後のアルバム13th『さくら』。
全16曲・78分越えというボリューム感満載の一大ロックアルバム。
その割りにやや印象が薄く感じられてしまうのは、前作『Young Love』以降のシングル曲の全てが収録されているからでしょう。
全16曲中7曲も既発シングル曲が占めてしまうと楽曲と楽曲のつながりが感じられにくくなり全体的な雰囲気も感じにくくなるというふ
うに感じます。
しかし『爆笑アイランド』や『私の世紀末カルテ』,『BLUE HEAVEN』,『素敵な夢を叶えましょう』という傑作や名曲揃いで聴き応えある力強いアルバムだと思います。



7位
『Southern All Stars』(9th/1990.01.13)
7位は1990年代最初のアルバム9th『Southern All Stars』。
前作『KAMAKURA』での活動休止と桑田さんのソロ活動を経て昭和から平成へと時代が新たになるのと呼応するように新しい息吹と
共に発表された復活作『Southern All Stars』。
ロックテイスト満載の『フリフリ’65』,スペイン語の歌詞による『愛は花のように(Olē!)』,アカペラの名曲『忘れられたBig Wave』,ラブソングの傑作『You』,そして涙を誘うエンディング曲『逢いたくなった時に君はここにいない』など楽曲の粒立ち感が際立っていて全体的なバランスの良い飛切り聴きやすい上質なポップアルバムになっていると思います。
アーティスト名をそのままアルバムタイトルにするセルフタイトル。
その代表格であるThe Beatlesの『The BEATLES』へのオマージュ?
番いのビートルのレコードジャケット、とても可愛くてお洒落ですよね。



6位
『世に万葉の花が咲くなり』(11th/1992.09.26)
6位は11th『世に万葉の花が咲くなり』。
前作『稲村ジェーン』から原由子さんのソロアルバム『MOTHER』の制作・リリースを経て発表された巨大感満載のロックアルバム。
前作から引き続き小林武史さんの共同プロデュースで制作され重厚感と親近感とが溢れる作風となっています。
リードシングル『シュラバ★ラ★バンバ SHURABA-LA-BAMBA』と『涙のキッス』がなくても十分なボリュームと一体感があると感じられる程に多彩なアルバム曲が大活躍しています。
中でも名曲中の名曲『慕情』,世相を斬りに斬った傑作『ニッポンのヒール』,疾走感溢れる『DING DONG(僕だけのアイドル)』は必
聴。
そしてラスト2曲『IF I EVER HEAR YOU KNOCKING ON MY DOOR』から『CHRISTMAS TIME FOREVER』のメドレーはあまりにも素晴らしく冬の景色を包み込む神聖なるエンディングとして惜別感さえ誘う程です。



5位
『NUDE MAN』(5th/1982.07.21)
5位は5th『NUDE MAN』。
1982年はサザンオールスターズにとって特別な年になったのではないでしょうか。
新年一発目の『チャコの海岸物語』の大ヒットで再びお茶の間に戻って来たサザン。
続く『匂艶THE NIGHT CLUB』のヒットの後のアルバム『NUDE MAN』は前作からの飛躍感が途轍もなく見事な完成度に至るアル
バムとなりました。
『夏をあきらめて』や『Oh! クラウディア』は普及の傑作。
『思い出のスターダスト』と『Just A Little Bit』はスペシャルバラードの双璧。
ロックテイスト満載の『DJ・コービーの伝説』,『PLASTIC SUPER STAR(LIVE IN BETTER DAYS)』やその他のアルバム曲も一体となって至極上等なロックアルバムへとクオリティーを高めています。
レコードジャケットもインパクト大です。



4位
『綺麗』(6th/1983.07.05)
4位は6th『綺麗』。
前作『NUDE MAN』のリリースからシングル『Ya Ya(あの時代を忘れない)』からバラードのベスト『バラッド’77~’82』のリリースで締め括られた1982年。
そして翌年1983年1発目のシングル『ボディ・スぺシャルⅡ(BODY SPECIAL)』のヒットの後にリリースされたのがこの『綺麗』。
シンセサイザー全開の新たなサウンドへと挑戦し見事その境地に辿り着いた感があり、ボリューム感だけはなくトータル性はとてつもなく凄く、リードシングルは同日リリースの『EMANON』1曲のみとまさに撮り卸し感満載の1枚と言えます。
オープニングからいきなりの『マチルダBABY』で心を鷲掴まれ、そのまま勢いは止まらず一気にその世界観に包まれながら進んで行く
展開に音楽的幸福感はますます豊かになって行きます。
名作『かしの樹の下で』の桑田さんと原さんの共演ボーカルに涙腺はほどかれ、『星降る夜のHARLOT』では楽曲のクオリティーの凄さに心揺さぶられ、さらに『そんなヒロシに騙されて』ではエレキサウンドに酔いしれ、『MICO』では躍る胸の中でモデルとなった歌手に思いを馳せ、そしてラスト『旅姿六人衆』で大団円のエンディング。
まさに傑作。まさに名盤。



3位
『Young Love』(12th/1996.07.20)
3位は12th『Young Love』。
前作『世に万葉の花が咲くなり』のリリースの後、桑田さんの第二次ソロ活動を挟んでリリースされたアルバム『Young Love』。
夏の匂いと切なさがいっぱいに満ちた名盤でサザン史上最高の大ヒット作品となりました。
その間にリリースされたシングル4枚をすっ飛ばし、『あなただけを~Summer Heartbreak~』,『愛の言霊~Spiritual Message~』,『太陽は罪な奴」の3枚をリードシングルとして他のアルバム曲と非常にいいバランスで構成された本作は、特に前半オープニングから5曲目に至るまでの流れがこの上なく素晴らしく、極上フォークロックナンバー『胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ』に始じまり、荘厳な夏のレクイエム『愛の言霊』からの『Young Love(青春の終わりに)』は現代ロックンロールのど真ん中を行く傑作であり、次曲『Moon Light Lover』は胸に染み入るラブソングの神曲として光を放っています。
全体的に上質のポップナンバーと重厚なロックチューン、そして情緒溢れるバラードと多彩な楽曲の一体感は見事。
極め付けのラストは『心を込めて花束を』。
結婚式場でなくてもいつでもどこでだって感涙&胸熱です。



2位
『人気者で行こう』(7th/1984.07.07)
2位は、7th『人気者で行こう』。
デビューから毎年1枚のアルバムを制作・発表していたこの時代、同じく前作『綺麗』から1年、僅かシングル1枚のみのリードでこれ程までに高い完成度の作品を生み出すのは本当に途方もないことだと感じます。
オープニングの『JAPANEGGAE(ジャパネゲエ)』でのある種異様な世界観を醸し出し、次曲『よどみ萎え、枯れて舞え』では桑田さん史上究極のソングライティング力の光を放ち、そして奇跡のイントロで始まる『ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)』へ至る流れはロックの領域を遥かに越えた芸術の究極にあるとまで思います。
他のアルバムのような後半少し勢いが下がるようなことはなく、バラードの秀作『海』からのポップの完成形『夕方Hold On Me』,そしてエンディングへと駆け抜ける名作『メリケン情緒は涙のカラー』と最後の最後まで一貫したトータル性と不動の完成度を見せ付けた本作は1枚もののアルバムではサザン史上の頂きにあると思います。
ラストの『Dear John』ではジャズの趣を抱きながらエンディングに至るその様は、幼き頃に見たレコードの針が止まって跳ね上がるその一瞬の幸福感と喪失感を今も尚変わらず繰り返し蘇らせています。
レコードジャケットも秀逸。



1位
『KAMAKURA』(8th/1985.09.14)
1位は『KAMAKURA』です。
もう何度聴いたことでしょう。
初めて聴いた高校生の時から今に至るまで少しも変わることのなく色褪せることのない私の人生最高のアルバムです。
2枚組でとにかく神曲でいっぱいなんです。
シングル曲『メロディ(Melody)』と『Bye Bye My Love(U are the one)』を核としてその他のアルバム曲も群れをなしてハイクオリティーの極限にまで達している様は日本ロック史上最高峰と言っても決して過言ではありますまい。
特に1枚目は完璧な仕上がりで、楽曲と楽曲が手を取り合って集団となって襲い掛かって来る様は狂気。
さらに『Happy Birthday』から『鎌倉物語』に至る流れもアルバムにしか叶えられない魔法。
2枚目も『顔』から『Bye Bye My Love(U are the one)』への展開、そして『夕陽に別れを告げて』と『悲しみはメリーゴーランド』の調べのバトンもアルバムにしか起こせない奇跡。
私の情緒のFather。私の感性のMother。私の人生の宝物。



<まとめ>
全体の順位と内訳は以下の通りです。

<ending..>
いかがでしたか?
サザンオールスターズのアルバムランキング。
今回の取り組みも大変興味深いものがありました。
これまで長い間ずっと『KAMAKURA』,『人気者で行こう』,『綺麗』が私の不動のトップ3だと思っていたのですが、『Young Love』がその中に割って入って来ました。
そして『タイニイ・バブルス』が10位に入るのも意外でした。
きっちりとデータ分析すると曖昧で漠然とした好みというものが意外なところで具体化するもんだなあと感心しました。
逆に『KAMAKURA』の1位は断トツでした。
『人気者で行こう』の完璧さもそのままでした。
そして『THANK YOU SO MUCH』はやはり最下位でした。
確固たる自覚は確実なところに落ち着くいうことも実感しました。
特別企画も今終わりを迎え充実感と達成感とともに終わってしまったという寂しさも感じています。
今後また他のアーティストでこのようなアルバムの分析とランク付けをしようと思っています。
今回の『SOUTHERN ALL STARS -Special Program-』
vol.1 『single/Album HISTORY』
vol.2 『ALBUM MY BEST10』
は以上で終わりです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは御機嫌よう、さようなら。
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