<opening..>
みなさんこんにちは。
犬好きギター少年 mitsuru..です。
本日も<Wonderful Wonder Words>にお越しいただきありがとうございます。
今回は、読者様の熱いリクエストにお応えして、音楽のジャンルから、
藤井フミヤさんの特集
題して
『Long Road from THE CHECKERS to FUMIYA FUJII』
をお送りいたします。
私の青春時代を多くの楽曲で彩ってくれたチェッカーズ。
そして解散後もずっと第一線で活躍されて来た藤井フミヤさん。
昨年デビュー40周年を迎えられ、ますますの円熟の域に達しながらも62歳とは思えない若々しさを醸し出す唯一無二のポップスター。
今回は、その藤井[郁弥→フミヤ]さんの軌跡を追いかけながら、チェッカーズ時代とソロ活動期に分けてそれぞれの私のMy Best20×2をランキング形式で発表するとともに、最後にその中の1曲についての深堀りをしていくという企画となっております。
それでは最後までお楽しみください。
<introduction..>
その前にまず簡単な解説から
●チェッカーズ
1980年に福岡県久留米市で結成された男性7人のロックバンド。
1983年9月:レコードデビュー。
1984年1月:2ndシングル『涙のリクエスト』が大ヒットしブレイク。
1984年5月:ザ・ベストテンに1stシングル『ギザギザハートの子守唄』,3rdシングル『哀しくてジェラシー』も合わせて3曲同時にランクイン。
キャッチーでポップな音楽性とチェック柄の衣装や髪型などのファッション性も相まって一気に国民的アイドルバンドへ。
アルバムではデビュー以来メンバーによる楽曲制作もされていたが、1986年から本格的に全曲を自らの作詞作曲による楽曲制作へとシフト。
デビューからシングル31枚、アルバム10枚を発表し1992年の年末に解散。
ボーカル、コーラス、ファッション、サックス、カッティングギター、リズム隊、バラード、ダンス、個性豊かなメンバーたち。
彗星のような虹のような一時代を駆け抜けた光輝くグループでした。
●藤井フミヤ
1962年7月生まれ。
チェッカーズのメインボーカルでフロントマン。
アイドルの中のアイドル。長髪のロッカー。ハイトーンボイスの王子様。ダンスも一級品。ファッションも時代の寵児。
チェッカーズの楽曲制作ではほぼ全ての作詞を担当。
1993年からソロ活動を開始。
藤井郁弥から藤井フミヤへ。
ソロ1stシングル『TRUE LOVE』では作曲も行い200万枚を超える大ヒット。
以降数多くの楽曲を世に生み出す。
昨年ソロデビュー30周年を迎え現在未だ第一線で活躍。
ボーカリスト日本代表。スーパースター。
みんなのお兄ちゃん。小柄でキュート。ダンディーでカッコいい。
女性人気はもちろんの事、男性の憧れの的でもありました。
それは今もなお変わらずにずっと。
<ranking..>
それでは行きますよ。Yeah!
THE CHECKERS
1位~10位
チェッカーズの My Best から始めます。
先ずは、1位~10位の発表です。
1 | Long Road |
words:藤井郁弥/music:藤井尚之 | |
収録 | Album:『FLOWER』<4th>(1986.03.30) |
感想 | チェッカーズの1位は『Long Road』。 間違いなく絶対的な1位なのです。 ファン投票でも1位になる程の名曲中の名曲バラード。 ソロになってからも歌われている大切な歌でこれからも歌い継がれるに違いない素晴らしいラブソングです。 |
2 | NEXT GENERATION NEXT GENERATION(英語VERSION) |
words:秋元康/music:藤井尚之 | |
収録 | 企画Album:『親愛なるジョージ・スプリングヒル・バンド様』(1985.12.21)【Cute Beat Club Band】 Live Album:『NOT CHECKERS-円高差益還元ライブ』(1987.11.21)【Cute Beat Club Band】 |
感想 | チェッカーズの別名義「Cute Beat Club Band」で発表された楽曲。 この名義における時の作詞は秋元康さんが担当されました。 この曲は、架空のバンド「THE GEORGE SPRINGHILL BAND」が遺した楽曲を蘇らせようとする企画で、元のオリジナル曲というものを実際に作成し、それを日本語に翻訳しカバーし直すという手法で制作されました。 少年の素直で凛とした心情とあの頃の街並みへと誘う時代感に溢れたこの歌はいつも私の心を潤してくれています。 後にロンドンでのライブの際に英語バージョンとして披露されました。 |
3 | 鳥になった少年の唄 |
words:藤井郁弥/music:藤井尚之 | |
収録 | Album:『SCREW』<6th>(1988.07.21) |
感想 | サックス、ベース、ギター、ドラム、ボーカル、コーラス、歌詞、曲。何から何までが完璧。 その一つ一つの独立性と一体的な融合性に感動が止まりません。 これぞチェッカーズの最高峰。これぞオリジナルの最高傑作。 であると言っても過言ではあるまい。と一人大きく頷いております。 「小さな写真のかけら・赤い木の実・なくしたボタン」 なんて素敵な詩なのでしょう。 |
4 | HEART IS GUN~ピストルを手に入れた夜~ |
words:藤井郁弥/music:大土井裕二 | |
収録 | Album:『Seven Heaven』<7th>(1989.07.19) |
感想 | 印象的なサックスのイントロで始まりこれから何が始まるのかとワクワク感が止まらないロックテイスト満載の楽曲。 曲の展開もサウンドの構成も物語のおもしろさをこれ以上にないドラマティックなものへと高めています。 収録アルバム『Seven Heaven』は大好きなアルバム。 次曲の『80%』へと続く展開は見事な盛り上げを見せています。 また、ライブでの郁弥さんの立ち居振る舞いには思わず息を呑んでしまいます。 |
5 | OH!! POPSTAR |
words:売野雅勇/music:芹澤廣明 | |
収録 | single:『OH!! POPSTAR』<10th>(1986.02.21) |
感想 | チェッカーズの初期の楽曲を手掛けスターダムに押し上げた売野さん&芹澤さんコンビの楽曲から代表してこの曲を選びました。 デビューから大ヒット曲オンパレードの時期の中でこの曲だけは忘れるわけには行きません。 グループサウンズ調の切ないメロディーに刻み込まれるストーリーががこれ以上にない感動を届けてくれていました。 “幸せって難しすぎるね”という歌詞。 共感の底知れず、琴線の揺れ止まらず。 一人噛みしめ一人目を閉ず。 |
6 | Two Kids Blues |
words:藤井郁弥/music:鶴久政治 | |
収録 | Album:『FLOWER』<4th>(1986.03.30) |
感想 | 収録アルバム『FLOWER』は一番好きなアルバム。 本格的に編曲までの完全オリジナルの楽曲制作へと方向性を確固たるものとしたをこの頃のメンバーのオリジナリティーへの疼きのようなものを感じます。 そこから生まれる狂気といったものをこの曲の主人公は代弁しているようにも思えます。 ボーカルもコーラスもサウンドと一体となって高い完成度を見せ、この物語を見事なまでに痛々しくありながらも未来への希望を感じさせる名曲へと昇華させています。 |
7 | One more glass of Red wine |
words:藤井郁弥/music:鶴久政治 | |
収録 | Album:『OOPS!』<8th>(1990.08.08) |
感想 | 決して別れない恋人たちのレストランでの一場面。 バンドサウンドの一体感が非常に素晴らしい三連ロッカバラッド。 ピアノのおしゃれな旋律も尚之さんの大きなサックスの波動もこの楽曲の微笑ましい雰囲気を大いに盛り立てています。 昔よくカラオケで歌いました。 この曲を聴く度に、その頃一緒にいた英語の先生に”one more glass of red wine”の発音がとっていいと誉められたのを思い出します。 |
8 | Jim&Janeの伝説 |
words:藤井郁弥/music:鶴久政治 | |
収録 | single:『Jim&Janeの伝説』<18th>(1988.06.29) Album:『SCREW』<6th>(1988.07.21) |
感想 | そのクオリティーと手がけた楽曲の数ではチェッカーズの作曲陣の中でも突出していると言っても過言ではない鶴久政治さんの作曲作。 アレンジも絶品かつ秀逸で物語が進むに連れてビートと体が一体化して行くのがとても心地よいです。 そしていつしか自分も風になって走るライダーになっているような錯覚に陥ります。 誰の心にも残る名作としていつまでもJimとJaneの世界が永遠であることを祈ります。 |
9 | TOKYO CONNECTION |
words:藤井郁弥/music:武内亨 | |
収録 | Album:『GO』<5th>(1987.05.02) |
感想 | 強烈なサックスの連打で始まるロックテイスト満載の楽曲。 チェッカーズのロックNo.1と言っても過言ではないでしょう。 またバンドとしてのリズム隊の演奏力の高さを誇る楽曲でもあります。 作曲者はカッティングギター炸裂の武内亨さん。 チェッカーズのロックナンバーでは欠かすことのできない作風と存在感を見せ付けています。 |
10 | 素直にI’m Sorry |
words:藤井郁弥/music:藤井尚之 | |
収録 | single:『素直にI’m Sorry』<19th>(1988.10.21) Album:『Seven Heaven』<7th>(1989.07.19) |
感想 | チェッカーズらしさ満載のポップナンバー。 バンドの統一感も絶大で楽曲の完成度の高さを揺ぎ無いものとしています。 郁弥さんの切り取る微笑ましい日常の一場面に心引き込まれてしまいます。 笑顔と寝顔。とびきり可愛い彼女の表情が目に浮かびます。 この曲を聴く度に、仲違いをした時はやっぱり自分から先に謝らないとなぁ…と思い知らされます。 |
11位~20位
続きまして、11位~20位です。
11 | 裏どおりの天使たち |
words:PANTA/music:中崎英也 | |
収録 | Album:『SONG FOR U.S.A.オリジナル・ソング・アルバム』(1986.07.21) Album:『IN AND OUT』<7th>(2000.07.05) |
感想 | 作詞・作曲共に他の作家の歌の中からもう一曲。 この曲も外すことができない名曲です。 泣きのサックスと優しくて力強い郁弥さんの歌声がより一層の哀愁と情緒を深めています。 後にソロになってからアルバム『IN AND OUT』でセルフカバー。 チェッカーズ時代は違って大人になったフミヤさんの渋い歌声とピアノを基調とした静かで落ち着いたアレンジとなっていてまた違った趣きと感動があります。 聴き比べるとその違いと違わない良さとを味わうことができます。 |
12 | Hello |
words:藤井郁弥/music:武内亨 | |
収録 | single:『さよらなをもう一度』<25th>(1990.11.21) |
感想 | チェッカーズの最高傑作とも称される程の名作。 アレンジが極めて秀逸で特にサックスの音色とカッティングギターのが印象的です。 コーラスもさりげなく楽曲の完成度を後押ししています。 そして極め付けは何と言っても郁弥さんのラップ。 言葉の旋律、リズムの螺旋、おしゃれの塊。 この曲がシングルのA面でもなくアルバムにも収録されていないのが不思議でなりません。 |
13 | 7つの海の地球儀 |
words:秋元康/music:鶴久政治 | |
収録 | single:『7つの海の地球儀』<16th>(1987.11.06)【Cute Beat Club Band】 Live Album:『NOT CHECKERS-円高差益還元ライブ』(1987.11.21)【Cute Beat Club Band】 |
感想 | 「Cute Beat Club Band」名義の曲からもう一曲。 情緒と記憶を揺り起こすスローロックナンバー。 間奏と終盤の泣きのギターソロもとてもよくてサックスの音色と絡み合い溶け合いながらこの曲の魅力をさらに引き立てています。 秋元先生の歌詞もとても素晴らしく聴く者全ての人に深い共感と感動と希望をもたらしています。 イギリスロンドンでのライブでは『Seven Oceans in Our World』と紹介されました。 |
14 | REVOLUTION 2007 |
words:藤井郁弥/music:鶴久政治 | |
収録 | Album:『GO』<5th>(1987.05.02) |
感想 | キャッチーさ満載の縦ノリ&横ユレ全開のアップビートスカナンバー。 メンバーによる完全オリジナル路線へと走り出す始めの第一歩感の勢いと喜びで満ちています。 瑞々しいバンドサウンドの中で郁弥さんのブルースハープが雄叫びを上げているかのようです。 圧倒的キラーフレーズ “MIRAI MIRAI 未来”。 この曲が発表されてから20年後、本当の未来2007年にフミヤさんがソロライブで披露されました。 |
15 | You |
words:藤井郁弥/music:鶴久政治 | |
収録 | Album:『I HAVE A DREAM』<9th> (1991.06.21) |
感想 | ストリングスとリズムマシーンだけの至ってシンプルなアレンジのスローバラード。 厳かな弦の織り成す波の中に単調だけれどもそれが却って強く心を締め付けることになる静かなビート。 それぞれが溶け込み合いこれ以上にない切なさと痛みを運んで来ます。 “今でも一番好きだから。あの頃の自分が。”という歌詞。 愛情を相手に対してだけではなく自分の中にも見つけられた心の豊かさと貴さを感じます。 |
16 | さよならをもう一度 |
words:藤井郁弥/music:藤井尚之 | |
収録 | single:『さよらなをもう一度』<25th>(1990.11.21) |
感想 | 10位の『Hello』を差し置いてのシングルのタイトル曲。 イントロからのピアノの音色も、静かに流れるカッティングギターの旋律も、間奏のサックスの盛り上がりも、それらのすべてを凌駕する程終始一貫して刻まれるベースに心を奪われてしまいます。 それはまるで心拍のよう。 悲しみと苦悩が手を伸ばせば届きそうなところにあって、物語の人物が実際にそこで生きているような感じがするのはそのためでしょうか。 |
17 | Good Night |
words:藤井郁弥/music:武内亨 | |
収録 | Album:『SCREW』<6th>(1988.07.21) |
感想 | 作曲者はリーダーの武内亨さん。 ロックテイスト満載の曲を作曲する一方でこのような穏やかで美しい楽曲も作曲されるなんて。 そしてアコースティックなメロディーに乗せて聞こえて来る郁弥さんの何とも言えない優しい歌声。 コーラスもリコーダーも心を包む毛布のよう。 いつか私も誰かのために歌ってあげたいと思います。 |
18 | Love ’91 |
words:藤井郁弥/music:大土井裕二 | |
収録 | single:『Love’91』<26th>(1991.03.21) |
感想 | チェッカーズらしい美しいコーラス満載の明るい色したバラードの名曲。 さっきまで穏やかな春の日の公園で仲良くお弁当を食べていた二人の光景が目に浮かびます。 作曲者の大土井裕二さんは曲数は少ないけれどどれも名曲ばかりで本当にいい作曲者だと思います。 遠くのベースボールではホームランでしょうか。歓声が聞こえて来そうです。 マリリンモンローと宇宙を水色でくくった歌詞とても微笑ましくて大好きです。 |
19 | 今夜の涙は最高 |
words:藤井郁弥/music:藤井尚之 | |
収録 | single:『今夜の涙の最高』<29th>(1992.03.21) |
感想 | 郁弥さんのパワフルな歌声と武内亨さんのスライドギターが特に印象的なロッカバラッド。 チェッカーズの終焉に向かうラスト三番目のシングルです。 バンドの一体感がとても強く伝わって来るのですが、この年の末に解散してしまうだなんて…。 最後までこんな素敵な歌を届けてくれたチェッカーズ。 これからも胸の中で、記憶の中で、鼓膜の中で、永遠に生き続けて行くことでしょう。 |
20 | 眠れるように |
words:藤井フミヤ/music:藤井尚之 | |
収録 | Album:『OOPS!』<8th>(1990.08.08) |
感想 | 女性コーラスが入っている珍しい曲。 歌詞は風景と心情を抽象画のように描きながら異世界と現実世界との間を行き来するような独特の世界観が描かれています。 終始紡がれるサックスの音色に合わせて武内亨さんの裏のカッティングギターが脈々とその世界観を下支えしています。 もう一度もう一度と何度も聴きたくなる衝動が忘れられない歌を生み育てるのでしょう。 今度眠れない夜が来たら聴きてみようと思います。 |
FUMIYA FUJII
1位~10位
ここからは藤井フミヤさんの My Best です。
まずは1位~10位までの発表です。
1 | エンジェル/ANGEL(DMT Version) |
words:藤井フミヤ/music:小倉博和 | |
収録 | Album:『エンジェル』<1st>(1994.04.06) single:『エンジェル』<3rd>(1994.05.20) Album:『LADY SISTER BABY』<11th>(2003.10.22) |
感想 | 記念すべきソロデビューアルバムのタイトル曲。 まるで静かな大気中にいるようなバラードの最高峰的楽曲。 穏やかな曲調の中で低音から高音にいたるすべての音階を丁寧に摘んで編むような歌い方。 まるで天使の衣にするかのように。 そして後にアルバム『LADY SISTER BABY』でリメイク。 軽快なリズムとダンサブルなアレンジの中で光を集めて放つような歌い方。 まるで天使の灯りにするかのように。 まさにこれこそ1位。圧倒的に。 |
2 | DO NOT |
words:藤井フミヤ/music:水政創史郎 | |
収録 | single:『DO NOT』<11th>(1997.05.07) Album:『PURE RED』<4th>(1997.06.18) |
感想 | 何と言ってもフミヤさんのファルセットの魅力が圧倒的なバラードの名作。 その歌唱力の高さをひたすら誠実に丁寧に証明する楽曲です。 がっかりさせないで,さよならは言わないで,一人ぼっちにしないで。 最後の最後まで心は掴まれそして静かに解き放たれた。 |
3 | TRUE LOVE |
words:藤井フミヤ/music:藤井フミヤ | |
収録 | single:『TRUE LOVE』<1st>(1993.11.10) Album:『エンジェル』<1st>(1994.04.06) |
感想 | 記念すべきソロデビューシングル曲にしてフミヤさん最大のヒット曲。 フミヤさん初作曲によるアコースティックバラードでJ.POP史に残る記念碑的名作となりました。 結婚式で歌われることが多い楽曲の一つで、私も妹の披露宴で親戚の叔父さんと一緒に弾き語りをしました。 |
4 | わらの犬 |
words:水政創史郎/music:水政創史郎 | |
収録 | single:『わらの犬』<13th>(1998.08.01) Album:『ソラモヨウ』<5th>(1998.10.01) |
感想 | ソロ初の他の作家の作詞・作曲によるオリジナルソング。 とても切なく静かな曲調にさらに切なくも悲しい歌詞が主人公の無力さと無念さを表現しています。 「わらの犬」とは、いろいろ考えたのですが、主人公の目指す先は「君」ではなく「雨」なのではないか、無力さは「君」を守れないことではなく、「雨」を止められないこと。 どんなに「君」に対する情があっても「雨」は容赦なく降り続ける。 挙句の果ては憎い「雨」を綺麗だと言って受け入れ諦める。 そんな心境を歌ったのではないかと。 誰かもっと他にいい解釈があれば教えてください。 |
5 | 白い雲のように |
words:藤井フミヤ/music:藤井尚之 | |
収録 | single:『白い雲のように』(1996.12.21)【猿岩石】 Album:『F-BLOOD』<1st>(1998.03.11)【F-BLOOD】 |
感想 | 初出は猿岩石のデビューシングルとなり大ヒットとなった『白い雲のように』。 フミヤさんがTV番組での猿岩石を楽しみに視聴していたことが楽曲の元になったとか。 大変素朴で親しみやすい歌詞とメロディー。 誰の心にも流れている名曲だと思います。 F-BLOODとしてセルフカバーされアコースティックテイスト満載の静寂な歌に。 まるで穏やかな草原の上で聴いているようです。 |
6 | 女神(エロス) |
words:藤井フミヤ/music:桜井和寿 | |
収録 | single:『女神(エロス)』<2nd>(1994.04.01) Album:『エンジェル』<1st>(1994.04.06) |
感想 | Mr.Childerenの桜井さん作曲のロックナンバー。 ロックテイスト満載のシンセサウンドにエロティックムード満載の歌詞。 ダンスもすごくてこんなにもかっこよく踊って歌いこなせるのはフミヤさん以外には誰もいないでしょう。 |
7 | Another Orion |
words:藤井フミヤ/music:増本直樹 | |
収録 | single:『Another Orion』<9th>(1996.08.07) Album:『TEARS』<3rd>(1996.09.20) |
感想 | 初期の名曲中の名曲バラード。 数知れずの男子達がカラオケで目当ての女子に向けて熱唱したと言われるキラーチューン。 歌唱力を見せ付けるには最適かつ最強だと言えますが、この歌はそんなことを凌駕し超越する世界にいていつも優しく美しくそして儚く悲しく輝いています。 そして大切なことは何かを教えてくれています。 |
8 | 青春 |
words:藤井フミヤ/music:藤井尚之 | |
収録 | single:『青春』<30th>(2013.07.10) |
感想 | デビュー30周年とソロデビュー20周年のアニバーサリーイヤーにリリースされたソロ30枚目の記念シングル。 もしもの「もし」と、もしもしの「もし」の絶妙な触れ合いが耳と心に微かな喜びを運びます。 ストリングス、サックス、ギター、ピアノ、そしてフミヤさんの声。 すべての音が優しくて、一つに溶け合って優しさの塊のような歌。 |
9 | 嵐の海 |
words:奥田民生/music:奥田民生 | |
収録 | Album:『F’s シネマ』<18th>(2009.09.30) |
感想 | 豪華アーティストによって制作された楽曲をフミヤさんがボーカリストに徹して歌うという企画のアルバム第二弾に収録されたスローロックナンバー。 奥田民生さんが自宅ですべての音を出して一人で完成させたという楽曲。 完成度の高さはさすがフミヤさんが先生と称される民生さんの圧倒的な力量によるところ。 フミヤさんの低音ボイスも聴きどころですが、民生さんボーカルバージョンも同じくらいにかっこいいです。 |
10 | 愚か者の詩 |
words:藤井フミヤ/musi:藤井フミヤ | |
収録 | Album:『Life is Beautiful』<19th>(2012.07.11) |
感想 | フミヤさん渾身の魂の歌。 50歳の誕生日にリリースされた記念アルバムのラストを飾るバラード。 いきなりのブルースハープが切なく心を刺し瞬く間に歌の中へと誘います。 “蹴って揺れてるブランコ”ってフレーズ、とっても大好きです。 『FUMIYA FUJII SYMPHONIC CONCERT』での歌唱はとんでもなく凄くて感動の震えが止まりませんでした。 私も愚か者の一人としていつか胸を張ってこの『愚か者の歌』を声高らかに歌いたいと思います。 |
11位~20位
最後に11位~20位です。
11 | 青春の道 |
words:藤井フミヤ/増本直樹 | |
収録 | Album:『ソラモヨウ』<5th>(1998.10.01) |
感想 | 童謡のような懐かしさと温かさに満ちた楽曲。 素朴で無垢な歌詞が主人公の心の美しさを生み、その美しさをフミヤさんの透き通る歌声で形となり私たちに届けられたんだと感じます。 サビに至っての歌声の延びやかさと力強さはどんなに離れていても聞こえて来るような、そしてその離れて行った人にも届きそうな、救いのようなものを感じます。 |
12 | 君が僕を想う夜 |
words:小竹正人/music:遠藤慎吾 | |
収録 | single:『君が僕を想う夜』<26th>(2005.11.09) |
感想 | 「許さないことより許すことの方が難しい」という歌詞がとっても印象的な心に沁みる名バラード。 作詞を手掛けたのは小竹正人さんという方。 LDHに所属されていてEXILE系の歌詞をたくさん書いている方だと知りました。 小竹さん、本当にフミヤさんの事を深く理解しているんだなあと思います。 フミヤさんならどう思いどう歌うのだろうかとフミヤさんになって作詞したのではないかと思う程フミヤさん自身の言葉で歌われているように感じられます。 |
13 | 暗くなるまで待って |
words:河野丈洋/music:河野丈洋 | |
収録 | Album:『F’s シネマ』<18th>(2009.09.30) |
感想 | 作詞・作曲はロックバンド「GOING UNDER GROUND」のドラマーの河野丈洋さん。 フミヤさんはボーカリストに徹しています。 タイトルがすごくおしゃれで素敵ですよね。 歌詞にないから余計に何を待つの?って思ってしまいます。 真実って明るい内にではなく、実は暗くなってからそのもの自体が灯るから分かるようになる。 ってことでしょうか。 哲学のようなでも優しい歌。 |
14 | Stay with me. |
words:藤井フミヤ/music:林真史 | |
収録 | single:『Stay with me.』<16th>(2000.04.19) Album:『IN AND OUT』<7th>(2000.07.05) |
感想 | モテる男子にしか歌えないおしゃれ感満載のロックナンバー。 躍動感と浮遊感に溢れたとても明るくて眩しい歌。 いやでも、いつも一緒にいられることが当たり前のことではないんだよ。って言っているようにも聞こえます。 |
15 | Going Home |
words:藤井フミヤ/music:藤井尚之 | |
収録 | single:『I』<1st>(1997.11.26) Album:『F-BLOOD』<1st>(1998.03.11)【F-BLOOD】 |
感想 | 夕暮れの時の静寂を刻んでいるようなリズムがとても心地いいアコースティック感満載のスローロックナンバー。 バンドサウンドの一体感も素晴らしく自然と自分が曲中で浮かんでいる心地になります。 人それぞれの”Going Home”。 きっと楽しい思いだけではない何か暗くて重たい心情がそこにはある。 それを見事にこの曲は表現していると思います。 |
16 | Snow Crystal |
words:藤井フミヤ/music:藤井フミヤ | |
収録 | single:『Snow Crystal』<10th>(1996.11.21) |
感想 | 初期を代表する冬のバラードの名作。 長い記憶の中でこの曲がクリスマスソングだと思い込んでいました。 急に降り出した雪のせいで別れた人の事を思い出す主人公。 春には満開の桜のせいで、夏は夜空一面に広がる花火のせいで、秋には絨毯のような紅葉のでいで、主人公はきっと折りに触れて大切だった人のことを思い出す人なのでしょう。 フミヤさんの優しい歌声が主人公をより一層優しい人にしているように感じます。 |
17 | ALIVE |
words:藤井フミヤ/music:増本直樹 | |
収録 | Album:『PURE RED』<4th>(1997.06.18) |
感想 | キャッチーなギターサウンドが印象的なスローポップナンバー。 ファン投票で1位になる程の人気曲。 ゆったりとした曲調の中にも誰かに伝え届けようとするする強い意志を感じます。 それを感じ取って明日も頑張ろうって思う人の輪の中に私もいられたらいいなあと思います。 |
18 | SEVEN WONDERS |
words:藤井フミヤ/music:屋敷豪太 | |
収録 | single:『SEVEN WONDERS』<21th>(2002.05.22) Album:『EQUAL』<9th>(2002.06.19) |
感想 | フミヤさんの明るくてキュートなキャラクターがてんこ盛りのポップナンバー。 韻の踏み方も英語の散りばめ方も耳心地がよくてとっても親しみやすい楽曲だと思います。 |
19 | SWEET GARDEN |
words:小竹正人/music:藤井フミヤ・屋敷豪太 | |
収録 | Album:『POP★STAR』<13th>(2004.09.29) |
感想 | ダンサブルでアップビートな上質ポップナンバー。 全ての人に幸せを運ぶ最強のハッピーバースデーソングです。 “Sweet Garden”とは愛の実がなる楽園のことでしょうか。 “Happy Birthday”は”Happy Love Day”って素敵ですよね。 |
20 | 鎮守の里 |
words:藤井フミヤ/music:藤井フミヤ | |
収録 | single:『君になる』<28th>2007.03.28 |
感想 | 第62回神宮式年遷宮奉賛曲。 このような日本人の精神性を美しく紡ぐ和の歌を作詞・作曲されて伊勢神宮に奉納されていたと今回初めて知りました。 フミヤさんの優しくて深くて暖かい声と様々な和の楽器の音色が一体となって自然に心が澄み渡って癒されていくのを感じます。 |
<Long Road>
今回の深堀りのテーマは、The CheckersのMy Best1位になった楽曲『Long Road』についてです。
この楽曲は1986年3月にリリースされたチェッカーズの4枚目のアルバム『FLOWER』に収録された楽曲で、作詞が藤井郁弥さん、作曲が藤井尚之さんという藤井兄弟によって制作されました。
メンバー自らの手による完全オリジナル曲制作への分岐点となったアルバム『FLOWER』。
その中に一際静かに輝くラブソングがありました。
当時私は高校1年生。
CDが一般化する前の時期で、私はレンタルレコード店でレコードをレンタルしてステレオコンボでカセットテープに録音して聴くという日々を送っていました。
海外では80年代初頭よりの一大ムーブメント冷めやらぬ時期。
国内では、前年よりサザンオールスターズが活動を休止、渡辺美里さんが『My Revolution』でブレイク、浜田省吾さんが名盤『J.BOY』をリリースし大ヒットとなる年。
レベッカやBOOWYというバンドがブームを巻き起こす最中、チェッカーズはあの大ブレイクから2年後という年を迎えていました。
そうしてリリースされたアルバム『FLOWER』。
私はいつものルーティーン作業を経て『FLOWER』をテープに吹き込みました。
売野&芹澤のヒットメーカーの楽曲はさすがに名曲ばかり、そしてメンバーのオリジナル曲もどれもいい曲。
とてもバランスのいいアルバムだと思いました。
以降何度も聴くお気に入りのアルバムとなりました。
高校を卒業し社会人となってからもずっと『FLOWER』は咲いていました。
いつのころからか収録曲の『Long Road』が大好きになっていました。
少年が大人になるに連れて心に溶け入りやがて種が芽生え花となっていたのでしょう。
それまでにもらった栄養分は誰からのものか、水分は流した涙の分花壇に沁みていったのか、天候はそんなによかったわけではなかったが、太陽は確かに頭上にあったはずだ、蕾のまま腐るものもあっただろう、でも豊かな心になったではないか、それもみんな素敵な歌があったから。
そして2000年秋。
私は大学時代の親友の結婚式に出席し、ギターの弾き語りをする。
以前新婦が好きな歌だと呟いたのを聞き逃さなかった。
当日早朝大阪から香川へとテニスサークルの連中とみんなで車で行く。
…はずだった。
しかしあろうことか前日の飲み過ぎが祟って朝起きられなくて出発の時間に乗れなくなってしまったのだ。
割れんばかりの頭を抱え諦めかけていた時、『待っているから。』と新郎からの電話。
不思議と力が漲った。
立ち上がり新幹線で高松へ。
重たいギターケースを抱えながらタクシーに乗ったのだけれど、新しいレストランだったようで運転手さんが場所が分からないと言い出した。
とにかく招待状の住所を頼りに右往左往の末やっと到着。
出番には間に合ったようだ。
司会者からの紹介、『本日二日酔いで遅れて来られたそうで…』などどいらない事を言う。
ああ、私にとっても本当に長い道のりだった。
新郎の友人として二人に捧げる歌は『Long Road』。
<新婦さんが好きだと言っていた歌を歌います!それでは聴いてください。
チェッカーズの『Long Road』。>
<ending..>
いかがでしたか?
今回も非常にやり甲斐のある実のある取り組みとなりました。
特にこれまでフミヤさんのソロ時代の曲をすべて聴いて来なかったので、今回の取り組みで初めて知る歌の中にたくさんの素敵な歌に出逢うことができました。
そしてますます好きになった曲もたくさんあって、この間大変心豊かな時間を過ごすことができました。
今回リクエストしてくださった読者の方、貴重な経験をありがとうございました。
やはりフミヤさんは偉大でした。
私の青春時代から人生の最後まで、私の命はフミヤさんの音楽と共にあります。
フミヤさん、ありがとう。
今回はこれにて終わりです。
最後までお付き合いくださり誠にありがとうございました。
それでは、御機嫌よう、さようなら。
<まとめ>
THE CHECKERS | FUMIYA FUJII | |
1 | Long Road | エンジェル/ANGEL(DMT Version) |
2 | 鳥になった少年の唄 | DO NOT |
3 | NEXT GENERATION/ NEXT GENERATION(英語VERSION) | TRUE LOVE |
4 | HEART IS GUN~ピストルを手に入れた夜~ | わらの犬 |
5 | OH!! POPSTAR | 白い雲のように |
6 | Two Kids Blues | 女神(エロス) |
7 | One more glass of Red wine | Another Orion |
8 | Jim&Janeの伝説 | 青春 |
9 | TOKYO CONNECTION | 嵐の海 |
10 | 素直にI’m Sorry | 愚か者の詩 |
11 | 裏どおりの天使たち | 青春の道 |
12 | Hello | 君が僕を想う夜 |
13 | 7つの海の地球儀 | 暗くなるまで待って |
14 | REVOLUTION 2007 | Stay with me. |
15 | You | Going Home |
16 | さよならをもう一度 | Snow Crystal |
17 | Good Night | ALIVE |
18 | Love ’91 | SEVEN WONDERS |
19 | 今夜の涙は最高 | SWEET GARDEN |
20 | 眠れるように | 鎮守の里 |
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